HOMEトピックス富山高専ジュニアドクター育成塾講座第2回「若潮丸乗船実習」を実施しました。

富山高専ジュニアドクター育成塾講座第2回「若潮丸乗船実習」を実施しました。

 令和6年7月7日(日)に富山高等専門学校臨海実習場・練習船若潮丸において、ジュニアドクター育成塾の講座第2回「若潮丸乗船実習」を実施しました。

 受講生は、臨海実習場にてガイダンス及び安全注意について担当教員から説明を受けた後、練習船若潮丸に乗船しました。

 当日は、木々の葉を揺らす風が継続的に吹く中での実施となりましたが、船長が海況等様々な状況を総合的に判断して無事出航に至り、受講生たちは、若潮丸から伏木富山港の港湾設備や沿岸地域の社会・経済活動の様子を観察した後、沖合10km付近の観測点へ向かいました。また、観測点に到達するまでの間、船内ツアーも実施し、ブリッジ(船橋)にて船長が様々な判断を行う様子や航海計器を見学、機関室にて機関長から舶用機関や若潮丸の安全性等について説明を受けた他、若潮丸の設備等を本校専攻科生の案内のもと見学し、船舶を安全に運航するための技術や設備について学びました。

 観測点に到着後は、富山湾中層へのプランクトンネットの投入と回収を見学したのち、採取したプランクトンの観察に向けた講義を受講した他、帰りの航路上においては、ビューフォート風力階級を用いた海面状態の測定や放射温度計を用いた海面水温の測定を通して、富山湾の沖から岸にかけての海の変化を計測しました。

 また、帰港後には、採取したプランクトンの観察を臨海実習場にて行い、プランクトンの分類や計数による、夏季の富山湾におけるマクロプランクトンの特徴の把握に挑戦しました。

 本実習を通して、受講生は研究の第一歩である「観察」と「観測」を経験しました。また、実習の中で疑問に思ったことをそのままにせず、本校学生メンターや教員に活発に質問する姿も見られました。
 富山高専ジュニアドクター育成塾では、8月に予定しているロボットプログラミング講座や各種少人数講座など、受講生のさらなる能力の伸長に寄与するプログラムを実施します。