本校学生による研究成果が国際論文誌に掲載されました。
2024.6.12
本科生による卒業研究および専攻科生による特別研究の成果をまとめた論文が、5月末にWeb公開された英国王立化学会が発行する国際論文誌 New Journal of Chemistry誌に掲載されました。
これは、学生が物質化学工学科の袋布昌幹教授の研究室に所属していた際に行った研究の成果を中心に取りまとめたもので、化石資源である石灰石を原料として多量の二酸化炭素を発生することが課題となっている石灰製造に関して、建築廃棄物などで発生する石膏とリターナブルびんの洗浄で発生する排水の低濃度アルカリを用いて脱炭素型の石灰の製造を可能とすることを明らかにしたものです。
この研究は、一関高専が代表となってすすめた環境研究総合推進費の補助によっておこなわれた基礎研究と、洗びんメーカーの(株)トベ商事との共同研究による現場での情報収集の成果などを取りまとめたものです。
論文は以下の内容で公開されています(本文全体は学会員のみが閲覧可能)。
題目:Environmentally responsible production of lime from recycled gypsum and weakly alkaline wastewater
著者:Masamoto Tafu, Asumi Suzuki, Juna Nakamura, Takuya Fukumura, Tomofumi Tobe and Noboru Tobe
掲載誌: New Journal of Chemistiry. 48巻, pp. 10384-10390 (2024) DOI: 10.1039/D3NJ06003A