HOMEトピックス広島大学副学長の表敬訪問を受けました。

広島大学副学長の表敬訪問を受けました。

 624日、本校OBで広島大学副学長の高田十志和(たかたとしかず)先生が、國枝校長を表敬訪問されました。
 高田先生は、本郷キャンパスの前身である富山工業高専工業化学科の第6期生で、長らく東京工業大学で教鞭を執られたのち、2020年に、副学長・大学院先進理工系科学研究科長として広島大学へ赴任されました。
 國枝校長、佐瀬副校長、井上教務主事、高廣進学就職指導室長との懇談では、大学院進学の「第3のルート」※1となる「広大-高専連携教育・研究プログラム」(令和6年度から全国高専の専攻科生の受け入れ開始)の紹介を中心に、高専を取り巻く環境についての情報交換が行われました。
 放課後には、学生を対象とする広島大学大学院の紹介と、高田先生が学生時代から取り組んでこられた研究に関する講演会が行われました。ご専門のロタキサン※2などの超分子の研究や、エコタイヤの製造に使用される硫黄化合物を利用したシランカップリング剤※3の開発などについて、ユーモアを交えながらわかりやすく説明され、活発な質疑応答が行なわれました。


 ※1高専から大学院への進学には、「本科卒業後、大学の学部3年次に編入学し、入試を経て大学院へ進学する」ルートと「専攻科修了後、入試を経て大学院へ進学する」ルートの2つがありますが、「第3のルート」とは、「専攻科2年に在学しながら学部3年次に入学、推薦で大学院に進学する」もの。専攻科2年次は、高専と大学の両方に所属する点が特徴。
 ※2ロタキサンは、2016年ノーベル化学賞の「分子機械の設計と合成」における分子機械の重要なパーツとなる物質。
 ※3シラン(ケイ素)を含む化合物のうち、有機化合物と反応する部位、無機化合物と反応する部位の双方を有する化合物。異なる材質同士の接着剤・接合剤として省エネ効果を示す。