次世代の海洋人材の育成に
関する事業

海事・海洋分野の
人材育成

プロジェクトの体制

全国5校の商船系高等専門学校は,いずれも百年以上の歴史を持ち,多くの日本人船員たちを世界の海に送り出し,海運立国日本を支えてきた学校です。近年のグローバル化や少子化の中でも,長年にわたって共同で,産業界とも連携し,より質の高い海事人材の育成を目指した教育システムの絶え間ない改善に取り組んできています。

プロジェクトの体制

平成18年度から,文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)の一環として「海事技術者のキャリア育成プログラム」事業に取り組みました。また,平成19年の「海洋基本法」制定と,翌20年以降の「海洋基本計画」策定に呼応して,実践的な専門教育の充実に取り組みました。

平成23年度からは,高専改革推進事業の一環として「ALL SHOSEN 学び改善プロジェクト」事業に取り組みました。また,平成24年の国土交通省の「船員(海技者)の確保・育成に関する検討会」の報告に呼応して,産学連携の深化に取り組みました。

平成24年度からは,文部科学省の大学間連携共同教育推進事業の一環として「海事分野における高専・産業界連携による人材育成システムの開発」事業に取り組みました。この事業は,中間評価・事後評価いずれにおいても最高の「S評価」をいただき,さらに日本航海学会より平成28年度「航海功績賞」をいただきました。また,平成28年の自由民主党の「高等専門学校を考えるプロジェクトチーム」による「高等専門学校における海洋人材の養成・確保のための方策について(提言)」に呼応し,実践的な専門教育とグローバル教育の拡充に取り組みました。

平成29年度には,国立高等専門学校機構の「社会ニーズを踏まえた新分野・領域教育の推進」事業の一環として「次世代海事人材の育成システムの構築」事業に取り組みました。平成30年度には,国立高等専門学校機構の「KOSEN(高専)4.0」イニシアティブ事業の一環として「新時代に活躍できる海事人材の産学連携による育成~新教育システム実装フェーズ~」に取り組みました。

そして現在,文部科学省の「国立高専における次世代の海洋人材の育成」事業の一環として「海事・海洋分野の人材育成事業」を推進しております。このプロジェクトでは,これまでの事業において開発されてきた多くの先進的な共同教育プログラムを強化し実装し,グローバルな海洋人材の育成,技術革新に対応する高度な専門教育の実践,産学の強固な連携によるキャリア教育の展開などに取り組んでおります。

これら一連の事業は,海事関連団体との連携を段階的に広げながら,また深めながら展開されてきています。現在は,以下の5校と5団体の連携によって推進されています。

  • 富山高等専門学校
  • 鳥羽商船高等専門学校
  • 広島商船高等専門学校
  • 大島商船高等専門学校
  • 弓削商船高等専門学校
  • 日本船主協会
  • 全日本船舶職員協会
  • 全日本海員組合
  • 国際船員労務協会
  • 海技教育機構
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