世界に学び地域に還す,ものづくり環境教育 〜多文化共生・持続的社会の実現に向けた技術者の使命を学ぶための〜

富山工業高等専門学校と富山商船高等専門学校は、
2009年10月1日に高度化再編し、富山高等専門学校が誕生しました。

成果報告(英国北アイルランド・バリークレア中高等学校)

日時
平成22年3月9日(水)~3月14日(日)
場所
バリークレア中高等学校
出張者
成瀬喜則,坂本佳紀
1.目的
 本事業の主要連携校である英国北アイルランドの教育機関にて本事業の全体成果報告を行う。また連携先の実際の担当教員から本事業の感想と意見交換を行い本事業について評価を受ける。さらに今後の連携のさらなる拡張について検討する。
バリークレア中高等学校の外観/バリークレア中高等学校の玄関の様子/バリークレア小学校/バリークレア小学校の玄関

2.日程・内容
1日目(3月9日)
国内移動 成田泊
2日目(3月10日)
日本-英国北アイルランド移動 ベルファスト泊
成田空港(11:10)-英国ヒースロー空港(14:25)-北アイルランド・ベルファストシティーエアポート(19:00)
3日目(3月11日)
12:00~16:00
訪問先:
バリークレア中高等学校(Ballyclare Secondary School,ベルファスト)
応対者:
デービッド・ファレル(David Farrell)教頭
 本事業の概要説明を行い,本事業における富山高専とバリークレア中高等学校の交流がどのように活かされたか、そして本事業の3年間の成果の報告を行った。
 ファレル教頭より本事業について以下のような評価をいただいた。
  • テレビ会議を使った日本,北アイルランドの環境意識調査のような試みは大変意義がある。地理的に遠い国との交流において手軽なツールであるテレビ会議システムは大変重要であり,テレビ会議システムの活用事例として本事業は大変意義深い。但し日本-英国など時差大きい地域の交流では時差の問題は大変大きくこれを解決するためにはインターネットを利用したビデオレター交換などを利用することが問題解決になるのではと提案を受けた。
  • 本事業での平成19年度のバリークレア中高等学校教員の富山高専訪問,つづく平成20年度10月に行われたバリークレア中高等学校の生徒7名の富山高専訪問,同3月に行われた富山高専学生4名のバリークレア中高等学校訪問は大きなコストがかかるが重要な交流である。テレビ会議などICTを使った交流で広くの学生が国際交流に関わることも重要であるが,教職員間の直接の交流や,少数でもモチベーションの高い学生を直接交流させたり,その国の気候習慣に直接接することは国際交流において重要であり継続的に行う必要がある。
  • 富山高専とバリークレア中高等学校が軸となって近隣小学校の連携をサポートしている点について,今後の教育の方向性と合致しており大変重要なことである。
 最後に富山高専とバリークレア中高等学校の連携を軸とし,この連携をさらに拡張するための事業について検討を行い基本路線と主要事業について合意を得た。

4日目(3月12日)

10:00~12:00
訪問先:
バリークレア中高等学校(Ballyclare Secondary School,ベルファスト)
応対者:
デービッド・ミルフィード(David Milford),SERC教授,デービッド・ファレル(David Farrell)教頭
 本事業の概要説明および本事業の3年間の成果報告を行い,本事業の今後の展開について意見交換を行った。
 ミルフィード教授より本事業について以下のような評価をいただいた。
  • ロボットカーは教育用ツールとして大変興味深い。SERCにもロボットカーに興味があり,またロボットカーの構成技術を専門とする教員がいるロボットカーの改良などに協力ができる可能性がある。
14:00〜17:00
訪問先:
バリークレア小学校(Ballyclare Primary School,ベルファスト)
応対者:
キム・カウデン(Kim Cowden)校長 他教員3名
 本事業の3年間の成果報告をカウデン校長と実際に事業に参加した教員3名に行い,本事業の今後の展開について意見交換を行った。
 カウデン校長他3名の教員より本事業について以下のような評価をいただいた。
  • カウデン校長より本事業で行った富山高専-バリークレア中高等学校の連携を軸とし,これを拡張した小学校間の連携と,連携のための両校のサポートは大変意義深い事業である。特に,テレビ会議を活用した交流はモチベーションをあげる意味でも大変有意義であった。
  • 実際事業を行った教員からは今年度の小学生同士の「物語を交換する」に参加した小学生が大変いきいきとしており,またその中で日本と英国の文化の違いなどに気づくきっかけとなっている。来年度は両小学校の生徒間で「カレンダー」を交換する事業を行いたい,カレンダーは両国の文化の違いをより明確にし交流の足がかりとして機能するのではないかと提案があった。
5日目(3月13日)
北アイルランド・ベルファストシティーエアポート(7:00)-英国ヒースロー空港(12:35)-成田空港(3月14日,9:10)-富山駅
3.次年度以降の活動に向けて
 来年度は、バリークレア中高等学校と富山高等専門学校の学生が、小学生同士の交流をサポートする活動を通じて、交流を深めていくことを確認した。「異文化をわかりやすく伝える」というテーマに取り組むことで、より具体的で幅広い交流活動を展開していくことになった。
2010.3.14