世界に学び地域に還す,ものづくり環境教育 〜多文化共生・持続的社会の実現に向けた技術者の使命を学ぶための〜

富山工業高等専門学校と富山商船高等専門学校は、
2009年10月1日に高度化再編し、富山高等専門学校が誕生しました。

HESDフォーラム2009

日時
平成21年11月14日(土)・15日(日)
会場
岡山大学創立五十周年記念館
参加者
教職員4名(伊藤,畔田,坂本,宮重)
開催目的
岡山大学では,平成19年4月に,ユネスコからESDを目的とするユネスコチェアの設置認可を受け,ESDに関するアジア・太平洋地域の拠点形成を進めている。
このような中で,14日(土)には,「ESDによる地域連携と大学教育」をテーマとする国際フォーラムを実施し,ESDに取り組むアジアの大学の取り組み内容の紹介を受け,持続可能な社会形成に向けた高等教育機関の役割とESDによる教育改革について討議した。また,15日(日)には,「HESDフォーラム2009」として,国内高等教育機関によるESDの取り組みを紹介するとともに,ESDの取り組み内容について討議した。
目的および内容
1. 目的
 富山高等専門学校ESD企画グループでは,本校で実施しているESDを紹介するとともに,海外の高等教育機関,国内の高等教育機関で実施しているESDを調査することを目的として,HESDフォーラムへ参加した。
2. 内容
HESDフォーラムの風景

富山高専におけるESDの展示

 14日(土)の「ESDによる地域連携と大学教育」をテーマとする国際フォーラムでは,まず金沢大学の鈴木克徳特任教授から,「ESD推進に向けた高等教育機関の役割とRCEとの連携」という基調講演が行われた。本基調講演では,1.ESDの世界的取り組みの背景,2.ESDの定義,3.どうやったらESDを促進できるのか,4.高等教育機関の果たすべき役割,5.ESD推進のための地域拠点の整備,の5点に関する講演が行われ,本講演内容に関する討議が行われた。
 続く,パネルディスカッションでは,1.韓国の慶尚大学,2.中国の同済大学,3.マレーシアのマレーシア科学大学,4.インドネシアのガジャ・マダ大学,5.日本の岡山大学という国内外の5大学が取り組んでいるESDが報告された。いずれの大学も,各大学の立地に即したESDを展開しており,また,海外の高等教育機関との交流も積極的に進めているようであった。各大学からの報告の後に討議が行われたが,ESD推進のためには,世界の流れが大学上層部(トップ)にしっかりと伝わっていることが重要であり,また,教員の意識をつないでいくことが必要であるなどの意見が出された。
 15日(日)の「HESDフォーラム2009」では,富山高専だけではなく,北海道大学,岩手大学,立教大学,上智大学,恵泉女学園大学,豊橋技術科学大学,富山県立大学,金沢大学,立命館大学,大阪工業大学,岡山大学,玉川大学で実施されている,ESDに関連する授業について報告が行われた。各大学からは,ESDが非常に重要であり,かつ,効果的であるという報告がなされたが,一方で,ESDに対する教職員,学生の解釈にずれがあり,これを埋めていくために,暗中模索している様子も窺えた。しかし,今後,高等教育機関は,USR(大学の社会的責任)から逃れることができず,ESDに関連する授業の実施が重要であるという点は一致しており,具体的な方策として,単位化をはかるべきであるという意見もあった。
2009.11.14