世界に学び地域に還す,ものづくり環境教育 〜多文化共生・持続的社会の実現に向けた技術者の使命を学ぶための〜

富山工業高等専門学校と富山商船高等専門学校は、
2009年10月1日に高度化再編し、富山高等専門学校が誕生しました。

授業へのESD導入:学科横断型授業への参加型学習導入の試み

日時
平成21年4月1日(水)~平成21年9月30日(水)
場所
本郷キャンパス 物理実験室
履修学生
機械工学科・電気工学科・物質工学科3年生(120名)
科目名
プログラム概論,機能材料基礎
担当
山腰等,津森展子,川越みゆき,伊藤通子
目的および内容
1. 目的
3学科混成5人~6人のグループで
KJ法等を使った合意形成のワーク

 持続可能な社会構築を担う専門的人材育成として,低学年における授業に参加型学習法を導入し,以下のような能力を育成することを目的とした。
 「技術の社会的影響」を知り,「チームで働く力」「情報収集・選択・活用・発信力」「批判的思考力」「主体的学習力」を育成することに重点を置いた。参加型学習は初めてのクラスであったため「合意形成のコミュニケーション力」「高専で技術を学ぶ意味」も含めた。さら高学年で学ばせたい「専門的な知識」「技術のなりたちや歴史」「論理的思考」「評価力」の準備としても位置づけた。
2. 内容
熱効率の測定等のテーマに沿って調査・実験・発表

 授業のテーマは「蒸気機関と産業革命」とした。グループごとに「蒸気機関と熱効率」「蒸気機関とエネルギー」等の8つの課題研究テーマを与えた。
 主にProject-Based Learningによるグループワーク(技術の歴史に関する調査活動,理論を説明するデモ実験の企画,実施,結果のまとめ,議論と考察,発表,質問)によって授業を進めた。
3. まとめ
図1 GPで行った実験と従来の実験との比較

 授業終了後に,全員を対象に,「どのような学習効果を実感したか,または,どのようなねらいがあったと思われるか」について記述するアンケートを実施した。
 授業実施中は,チームワークを重視したり,問題を見出して解決するという授業の進め方にかなり戸惑った学生が多かったが,アンケート結果からは,次の通り,学生達はねらいを理解し,学習効果を実感していたことがわかった。
  • 産業発展と技術(蒸気機関)の社会的意義を実感
  • 自ら考え、動き、実験する授業及びその難しさ
  • コミュニケーション能力の重要性
  • 異種の専門知識をもった人々との協調の大切さ
  • プレゼンテーション能力の重要性(発表態度、構成力、要点をまとめる力など)
2009.9.30