世界に学び地域に還す,ものづくり環境教育 〜多文化共生・持続的社会の実現に向けた技術者の使命を学ぶための〜

富山工業高等専門学校と富山商船高等専門学校は、
2009年10月1日に高度化再編し、富山高等専門学校が誕生しました。

環境問題を通した英国北アイルランドとの交流学習

富山商船と15年間の交流があるバリークレア中高等学校の生徒とテレビ会議を開催。
学生の環境に対する意識の違いを知り、考察した結果を発表するという活動を通して、自らの意識の向上を図る。
担当
長山昌子(富山商船高等専門学校)
畔田博文(富山工業高等専門学校)
1. 目的
この活動の目的は、他者との比較を通して、学生の環境に対する意識の違いを知り、考察した結果を発表するという活動を通して、自らの意識の向上を図ることを意図している。この活動に参加した学生は富山商船高等専門学校3クラス、富山工業高等専門学校の2クラスの学生である。テレビ会議や合同ミーティングに参加する学生は両高専の代表学生12名である。比較する対象生徒は、15年間国際交流を続けている英国北アイルランドのバリークレア中高等学校の生徒である。
2. これまでの活動内容(2008年3月-7月)
両高専の学生による合同ミーティングを開催し、合同意識調査をする項目を検討し作成した。テレビ会議で英国北アイルランドの生徒と調査項目の内容検討を重ね、アンケートの実施依頼をした。バリークレア中高等学校に質問項目を送りアンケートに答えてもらった(例 Q1: Are you interested in environmental issues? Q2:Which one are you most interested in? など14の質問項目)。両高専5クラスの学生にもアンケートに答えてもらった。日英の学生の意識調査の結果に関して、合同ミーティングを開き、考察を行った。その後、テレビ会議を通して、英国北アイルランドバリークレア中高等学校の地理の授業とリンクをはり、調査結果をグラフ化したものを見せながら、高専の学生が考察を述べるというミニプレゼンテーションを行った。
バリークレア中高等学校では、この授業の後、生徒が環境ポスター17枚を作成し、富山商船高等専門学校に送ってくれた。富山商船高等専門学校では、ポスターの英文に和訳を付け廊下に掲示し、学生に環境への意識喚起キャンペーンを行った。(ポスターの和訳例:使わないものの電気を消すことで、節電はできます。私たちができる限りのことをしましょう! これは私たちの学校の近くにある発電設備です。)また、富山商船高等専門学校では、そのポスターに書いてある英文を英語の授業の中で読みあいながら、36名の学生が返事をEメールで書いて送った(例 Hello my name is Natsumi. I’m a first year student in Toyama Syousen. Nice to meet you. Thank you for your posters to sent! There are very nice. And I learned. Save the earth together!)。
3. 活動のまとめ(2008年10月)
合同ミーティングに参加した学生のコメントからは、次への学習への意欲が感じ取られた。
英国北アイルランドにあるバリークレア中高等学校とは15年間の交流の歴史がある。ICTを使った交流をベースに、人的交流を行っているのが特徴である。10月27日・28日に生徒7名と付添教員3名が両高専を訪問し、活動をもとにまとめた成果を両高専および北アイルランドの生徒と合同でプレゼンテーションした。
4. 成果
  • A学生のコメント:3月の自分にとって初めてのテレビ会議から4~5回交流を深めていくことによって、生活や周囲の状況が相当異なっていることに驚いた。またそれらの要因によって生まれる環境に対する考え方の違いが顕著に表れていた。
  • B学生のコメント:テレビ会議を通して北アイルランドの学生達と交流してコミュニケーションの難しさを実感しました。自分達の意見や質問内容を英語で言うというだけでも単語を調べて発音を練習するという作業があります。そして実際にテレビ会議で質問し、相手の国の学生達の意見を聞くという中で、自分の英語力のなさを実感すると共に、もっと英語力をつけていきたいと強く思うようになりました。
  • C学生:日常生活にみられる些細な行動の違いから、習慣や考え方の違いを見つけ出すことができる。
2009.6.5