富山工業高等専門学校・現代GP

本取組について

◆富山高専の知財教育とは・・・

富山高専は,現代GPの採択により,制度の理解や特許申請に重きをおく従来型の知財教育ではなく,「新たな創造に対して敬意を払う精神」の涵養をめざした教育プログラムを開発します。
本取り組みでは,「知的財産が生み出された経緯(地域企業の製品開発や技術史上の発明など)を追体験することで,知財マインドが学生の心身にしっかりと染み込むような,実体験型基礎教育」を行うための教材や教育方法を,開発・実施することを目的としています。
教育プログラム開発の背景

◆ 知財教育を支える高専独自の教育システム

富山高専の教育システムや教育の特徴を生かした、独自の教育プログラムとなります。

高専の教育制度 教育の特徴

◆ 知財教育の目標と進め方

独創性や個性を尊重する姿勢と,わが国の知的創造サイクルの好循環を支える一翼を担うことを 自覚し実践できる意欲と能力をもった人材を育成するため、 地域の企業の協力をいただきながら、 自由な発想や創意工夫の大切さを涵養する教育を15歳という早い段階から行います。

富山高専の知財教育の目標 学生の発達度と学習課題・方法

◆ 従来型の教育との比較

従来の教育
知財マインド育成のための
実体験型教育プログラム
目的 知識の獲得・蓄積・演習
技術習得
知財を創造し、保護し、活用する疑似体験
知識・姿勢・技能
方法 テーマ
テキスト
実験方法
与えられる テーマは与えられるが、テーマ内で個々の目標を別に定めることができる。
チームで企画を作成し、それに従って実験する
チームで進行を管理しながら実験する。
結果
考察
結果重視:学生全員が一定の結果を得られるように、あらかじめ準備 プロセス重視:個々の実験方法や、実験技術、センスによりオリジナリティを発揮するため、結果は多様
記録 個々のノート 知財保護用に開発されている研究用ノートを与え、正しい記録方法を身につける
報告の
方法
レポートや試験 発達段階(学年)に応じて、班別発表・レポート・高等試問・パソコンソフトを使った個人プレゼンテーション等により、「公表」の方法とルールを学ぶ
学びの
ルール
個別に学習方法を取得する
他人の模倣やまねをしない
チームで協力しながら、他者のアイディアを尊重して利用し、新しい価値を作り出す
創造性 個々の努力で新しいモノを作る チームで協力して、さまざまな情報を集め、分析し、新しい価値を生み出して、発信し、価値を向上させていく作業のこと
努力の
方向
がんばることを奨励 創造性を発揮する手法を知り、利用することを奨励
結果の
共有
指導者←→実験者 ルールに従って公表する
考察と
議論
指導者←→実験者 実験にかかわった者全員相互で共有し考察する
教員の
役割
教える、知識を伝授する
指導補助
専門的な知識や体験等の情報源
主たる対話・議論の相手
技術職員の
役割
事前の実験準備と後片付け
指導補助
学びのファシリーター
教育効果を考慮して、学習環境を整える
教員と違った視点からの対話・議論の相手
企業人の
役割
あまり活用されていない 実社会からの生き生きした情報源・アドバイザー
多様な視点、実社会の経験、即戦力のノウハウ提供

◆ 具体例

低学年への教育
→科学史に残る発明や発見の追体験をする実験
→発明や発見と工業化に関する実験
→企業見学や技術者との交流
高学年への教育
→創造性育成型実験・PBL・研究活動
→知的財産の創造・保護・活用の教育
→特許法や特許出願に関する知識と方法