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2022年10月18日更新

富山高専について

Q1.高専は高等学校とどう違いますか。

 A1.

 高等専門学校(高専)は,本科の教育期間が5年(商船学科は5年半)の、大学と同じ高等教育機関(カレッジ)です。英語では,例えば富山高専は National Institute of Technology(KOSEN), Toyama Collegeといいます。従って高校生と同じ年齢でも高専生は生徒ではなく学生と呼ばれます。
 高専は高等教育機関であることから大学の学部と同じ専門科目を修得することになります。したがって,例えば工学系学科の専門科目の基礎となる数学,物理,化学, もしくは文化系学科の基礎となる英語のレベルは高校よりも、また専門科目自身も工業高校や商業高校の専門科目よりかなり高いものになっています。
 本科卒業後は、就職の他に大学に編入学(大学3年生に進学)することもできますので、高校から大学に進学する進路と比較検討することは中学生にとって重要ではないでしょうか。

Q2.高専に向いている中学生像はありますか。

A2.

 高専の勉強は一般教科だけでなく専門教科があり,積み重ね及び自分で考えることが重要な学習体系となっています。学年ごとに一定の成績に達しない場合は留年してしまう制度になっていますので,継続して努力し自分で解決方法を見つけるタイプの人が向いています。

Q3.高専教育の特色は何ですか。

A3.

 15歳から本科卒業の20歳までの、人生の内で最も成長が著しい時期(教育効果の最も高い時期)に、大学と同等の先端的研究者及び先端的技術者が各分野の専門基礎教育を行うことが、高専教育の最も大きな特色です。また5年一貫で実験・実習・演習に重点をおいた実践的教育を行うことも特色の一つです。この15歳からの実践的なカレッジ教育は、会社や大学から高く評価されており、卒業後の就職、進学に大きなアドバンテージを持っています。

入試について

Q4.募集人数はどれだけですか。

A4.

 各学科定員40名です。

Q5.試験日はいつですか。

A5.

 「国立高等専門学校入学者選抜実施要項」(H16.4.1,高専機構理事長裁定)により,学力検査実施日は前年度の2月第2日曜日とすること,全国立高専が同一の問題によって行うことが定められています。https://www.kosen-k.go.jp/exam/admissions/

Q6.受験勉強としては,どのような勉強をしたら良いのですか。

A6.

 中学で学ぶ基本をしっかりやってください。また,学力検査は全国高専が共通問題で実施しています。過去3年分の入試問題は高専機構ホームページ( https://www.kosen-k.go.jp/exam/admissions/kosen_navi.html )で公開していますので参考にしてください。

Q7.推薦選抜で不合格になった場合,学力選抜におけるアドバンテージはありますか。

A7.

 ありません。

Q8.入試倍率はどのくらいですか。

A8.

 本科入学者選抜実施状況をご参照ください。
 https://www.nc-toyama.ac.jp/admission/entry/

Q9.傾斜配点はありますか。

A9.

 学生募集要項-選抜の方法-配点等 をご参照ください。
 https://www.nc-toyama.ac.jp/admission/requirement-2/

Q10.学力検査による選抜における成績は教えてもらえますか。

A10.

 受験者本人が希望する場合,郵送により入試成績の開示請求を受け付けます。(代理人による申請はできません)具体的な方法については,学力検査後に「学力検査による入学者選抜」の受験者について,お知らせします。

Q11.推薦選抜の調査書合否ラインはどのくらい(何点)ですか。また、学力選抜の調査書または学力試験の合否ラインはどのくらい(何点)ですか。

A11.

 合否ライン数値については公開していません。出願資格については,募集要項―出願資格をご参照ください。
 https://www.nc-toyama.ac.jp/admission/requirement-2/

Q12.“基準点(足切り点)”はありますか。

A12.

 基準点(足切り点)については公開していません。
 推薦による選抜には学生募集要項に記載されている出願資格があり、また、「面接評価点に必要最低得点を定め,必要最低得点に満たない志願者は,選抜対象から除外します。」としています。

Q13.高校と併願できますか。

A13.

 「専願」「併願」という言葉の定義について注意が必要です。「他の高校への受験出願をできない」という意味ではありません。富山高専や県立高校,私立高校など複数の学校へ受験願書を提出することは可能です。
 しかし,富山高専に入学する場合は,(1)本校所定の期日までに入学確約書を提出し,さらに,(2)富山の県立高校の入試日に行われる富山高専への「入学に関する説明会(入学手続)」に出席しなければなりません。すなわち,その場合,富山の県立高校へ受験出願していても県立高校を受験できないことを意味します。そのような意味での専願制です。富山県の県立高校等への受験出願を妨げるものではありません。

Q14.入学辞退者が出て定員に満たない場合,どうなりますか?

A14.

 辞退者の数が多ければ追加合格を出すことがあります。

学校と学生生活について

Q15.入学後に学科を変わることができますか。

A15.

 本校では、転学科を希望する学生は、選考の上、相当学年に転学科を許可することができることとなっています。詳しくは「転学科について」をご参照ください。

https://www.nc-toyama.ac.jp/students-2/

Q16.在学中に海外留学はできますか。留学のときは休学しなければなりませんか。

A16.

 国際ビジネス学科3年次においては、カナダのマニトバ州、アルバータ州などの提携先高校で約一年間、4年次においては、提携しているカナダのビクトリア大学で約半年間、長期留学することもできます。これらの海外留学により外国の学校で取得した単位を、30単位を上限に認める制度があり、留学することができます。(なお、現在は上記制度により休学せずに留学することも可能ですが、カリキュラムの見直しにより来年度以降、休学が必要になる可能性があります。)
 また,海外留学のほかに短期海外研修があります。これは,休業期間中を利用し語学研修等を実施するもので,授業科目「英語圏・環日本海諸国異文化実習」の一環として,アメリカ・韓国・中国・ロシアの大学で3週間学ぶことができるものです。他に「海外インターンシップ」としてハワイ大学カウアイコミュニティカレッジ,英国北アイルランドサウスイースタン地域連合カレッジで1ケ月間学ぶことができるものもあります。これらの短期海外研修は,所定の単位が認められます。

Q17.女子学生はどのくらいいますか。

A17.

 全学生の内、3分の1以上が女子学生であり、全高専の中で最も女子の割合が多くなっています。

Q18.学生の出身地はどのようになっていますか。

A18.

 北海道から九州方面までの全国から学生が集まっています。
 射水キャンパス特に国際ビジネス学科と商船学科は全国からの学生が多くなっています。全国には商船学科を持つ高専が5つありますが,その中で本校は最も北に位置しているため,近畿以北の他都道府県からの学生割合が多くなっています。

Q19.パソコンは持ち込めますか。

A19.

 本校では、電子情報工学科において1996年から学生にノートPC を購入・持参いただき授業・実習を実施しておりましたが、2020年から全学科に展開し、ふだんの授業や連絡に活用しています。(「自分の端末を持参する」という意味で、BYOD:Bring Your Own Device と呼ばれています。)授業・自習での活用を通じた教育の高度化や、学校からの連絡の効率化等を図るためです。

Q20.エアコンはついていますか。

A20.

ほとんどの教室に冷暖房がついています。そのほか実習用パソコン教室や,実習設備が整っています。

Q21.制服はありますか。

A21.

 1年生から3年生までは,制服着用としています。4年生,5年生は,普段は自由です。ただし,高専の学生らしい服装を,また,きちんとすべきときは制服またはフォーマルな服装としています。

Q22.通学方法にはどのようなものがありますか。

A22.

本校への交通アクセスについてはこちらをご参照ください。
https://www.nc-toyama.ac.jp/about/access/
(本郷キャンパス)
全学生の5分の1は学寮に入寮しています。残りは自転車・バス(富山駅~国立富山高専は440円)・地鉄電車(電鉄富山~国立富山高専は420円)による通学です。50cc未満のバイク及び自動車による利用は4年生以上に認めています。自動車によって通学する場合は近所に駐車場(約3,000円/月)を借りる必要があります。
https://www.nc-toyama.ac.jp/about/access/hongo/
(射水キャンパス)
全学生の約3分の1が学寮に入居しています。その他の学生は,徒歩や自転車,コミュニティバス等を利用し通学しています。
https://www.nc-toyama.ac.jp/about/access/imizubus/

Q23.バイクや自動車は使用できますか。

A23.

(本郷キャンパス)
50cc未満のバイクについては4,5年生に許可しています。また,自動車については4年生以上に許可しており,近所に駐車場(約3,000円/月)を借りる必要があります。なお自動車の構内への乗入れは禁止しています。
(射水キャンパス)
50cc未満のバイクは,4,5年生についてのみ,申請により認めています。自動車通学は,認めていません。ただし,卒業研究,クラブ活動等の場合で相応の理由がある場合は,申請により休日及び長期休業期間中の自動車の乗り入れを許可しています。

Q24.自動車免許の取得について制限していますか。

A24.

第3学年の学年末終業式以降で,かつ,長期休業期間中等学業に支障のない時期としています。

学費・諸経費及び奨学制度について

Q25.学費はいくらくらいですか。

A25.

 学費及び諸経費
  入学料:84,600円(入学時のみ)
  授業料:年額234,600円 (年2回に分けて納入。1~3年生は9月と10月に徴収)
  〔ただし1~3年生までを対象として,申請により保護者の所得に応じて就学支援金が支給され,授業料から減額されます。〕
 その他諸経費:教科書代金,後援会費,学生会関係,日本スポーツ振興センター掛金など
 (入学時参考)通学生:約35~40万円,寮生:約41~46万円

Q26.奨学金制度はありますか。

A26.

 日本学生支援機構
 (貸与月額:10,000円もしくは,自宅通学21,000円,自宅外通学22,500円)
 海技教育財団(月額貸与:26,000円,入学一時金:10万円または20万円
 外航日本人船員・海技者奨学金制度(月額貸与:40,000円)
 その他各種団体奨学金(各市町村等)
  * 海技教育財団及び外航日本人船員・海技者奨学金制度は商船学科のみ対象。

Q27.授業料などの免除制度について教えてください。

A27.

 4年生,5年生には全額免除と半額免除の減免制度があります。ご家庭の収入状況や本人の学力成績により認められます。各期における申請に基づき選考の上許可します。学力成績において優秀であることが必要です。
 また,令和2年4月から高等教育の修学支援制度が実施され,申請に基づいて,家計状況や成績などにより,選考の上,授業料の減免や給付型奨学金を受けることができます。

Q28.入学料免除について教えてください。

A28.

 入学金が免除される可能性がある場合は,入学前1年以内において,学資負担者が死亡,または地震や風水害等の災害を受けた場合です。要件(収入金額)は授業料免除制度に準じます。申請書の他,当該事実を証明する書類等が必要です。

学生寮について

Q29.寮にはどのくらいの学生が入っていますか。

A29.

 本郷キャンパスは約20%、射水キャンパスは約30%の学生が入寮しています。

Q30.途中で寮に入ることはできますか。

A30.

 入寮は,原則入学時のみとしています。

Q31.週末に自宅に帰ることはできますか。

A31.

 家族の送迎や公共交通機関で帰宅しています。

卒業後の進路について

Q32.求人倍率はどのくらいですか。

A32.

 求人倍率は例年20倍以上となっています。即戦力となる高専は一般に企業の関心が高く,他の大学,短大と比べるとはるかに有利です。

Q33.大学編入学の進学者が増えていますが,大学でついていけるのですか。

A33.

 A3で示したように、15歳から本科卒業の20歳までの、人生の内で最も教育効果の最も高い時期に、大学と同等の各分野の専門基礎教育を行っています。従って編入学した高専生の専門的知識は、通常の大学の3年生よりも高く、我が国の大学は高専生の編入学を高く評価してくれています。また編入学した学生の大学院進学率も高くなっています。

Q34.編入学する学生が多いですがいつ頃から勉強を始めるのですか。また,どのように受験勉強しているのですか。

A34.

 1年生から編入学を目標にしている学生もいますが,4年生頃からが多いです。推薦制度をとる大学も多く,推薦編入学では高専での成績を上げることが重要です。なお,過去の問題を蓄積しているので,参照できます。

Q35.編入学受入校は,何校くらいあるのですか。

A35.

 全国の国公私立大学のほとんどが受け入れております。

Q36.編入学試験と,大学入学試験とはどのように異なるのですか。

A36.

 編入学試験は,高専での学力を見ます。高専での成績がよければ推薦で編入学も可能です。
 また,日程が異なれば,多数の大学に併願できます。工学系学部では,選抜の時期が7,8月に集中しており9月末にはほとんど選考結果がでます。(文系学部ではもう少し遅い時期に試験がある場合が多いです。)一方,大学入学試験は,大学入学共通テストと各大学の学力検査を受験する必要があります。