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水曜日, 3 月 03rd, 2010 | Author: admin

放課後ゼミ1実施日時: 2010年3月3日(水) 16:30~18:30
講師: 黒崎聡美先生(KOSEN Cafeカウンセラー)
講演内容: 「裏千家流」お茶のたてかた、お茶の飲みかた、お茶菓子のいただきかた、その他お茶に関する知識など
実施場所: KOSEN Cafe(図書館1F)
参加: 自由参加(のべ40人ほど)

表千家と裏千家

日本固有の伝統文化である茶道の2大流派と呼ばれるものには「表千家」と「裏千家」があります。
先日、学生支援プログラムにおける本校の茶道部主催の部活動紹介企画をかねた「表千家流お茶会」が開催され、大きな反響と再度の開催を望む声が寄せられました。
そこで今回は「裏千家流茶道」の心得をお持ちである黒崎聡美先生(現在KOSEN Cafeカウンセラー)に講師をお願いし、流派による作法の違いなどについて実技を交えた御講演、御指導をいただくこととしました。

まずは雰囲気作りから

放課後ゼミ2

当日講師の黒崎先生は着物をお召しになり艶やかな様相。
開始30分前ほどからKOSEN Cafeにて会場準備が行われ、先生がお持ちになった茶道具が運び込まれました。
3月3日は桃の節句ということもあり、当日Cafeカウンセラー担当の小林先生により雛人形も飾られ、普段のにぎやかなCafeとは違った落ち着きのある雰囲気になりました。
Cafeの開店時間になり、ゆるゆると人が集まってきて放課後ゼミの開講です。
まずは2つの流派の特徴について簡単にお話いただきました。

  1. お茶の立て方   表千家 あまり泡立てない <-> 裏千家 良く泡立てる。
  2. 茶筅(ちゃせん)  表千家 色の濃い煤竹(ススダケ) <-> 裏千家 色の薄い白竹(ハクタケ)
  3. 茶巾(ちゃきん)  表千家も裏千家も同じ(長さ1尺、幅5寸)
  4. 帛紗(ふくさ)   表千家(男性:紫色 女性:朱色) <-> 裏千家(男性:紫色 女性:朱色)やや小さめ
  5. 菓子の器     表千家 蓋つきの喰籠(ジキロ) <-> 裏千家 蓋つきの鉢

など。
放課後ゼミ3その他、作法の細かい部分などを説明すると流派による違いはきりがないくらいにあるそうです。
「簡単に言うと、表千家は少し砕けた庶民的な感じ、裏千家は作法や振る舞いなどに少し厳密な感じ」との事。

正直、話だけを聞くとよく分からない事もありますが、道具なども実際に見てみると「なるほど」と思うことがたくさんあります。
学生の中には茶道に流派があることも知らず、さらに道具一つとっても色んな違いがあることを知らされ思わず「奥が深すぎる」と首を横に振る子もいました。

そして実演

放課後ゼミ4その後はお茶の立てかた、いただきかた、お菓子のいただきかたなど、実演いただきました。
優雅な無駄のない美しいお手前を拝見し、「お茶を出すときは茶碗の絵(正面)が相手に見えるように出します、お茶をいただくときはお茶碗を右に回して絵のない部分を前にしていただきます…」などと御指導を受けながら出されたお茶をいただきます。
確かに先日のお茶会の時より、お茶がよく泡立って白く見え、泡の間からみえる抹茶の緑色がとても鮮やかに見えます。
味の方も心なしかマイルドな印象、お茶菓子で甘くなった口の中が、程よいお茶の苦味によって爽やかになります。

放課後ゼミ5「思ったより全然苦くないですね、何杯でもいけます!」と味わった学生。中には4杯もお茶をいただいた学生もいました。その他、参加学生の感想としては
「お茶の世界は深い、こういう伝統は大切にしなければ」
「茶道は心が癒される」
「たしなみの一つとして、茶道を身に付けても良いかも…」

などなど、いろいろと心に響くものもあったようです。
何か一つでも自分の心を落ち着け、癒すものや手段があれば、きっと毎日を楽しく安らかに過ごしやすくなります。
茶道はその一つとしても古来から受け継がれてきた日本の伝統文化なのかな?と、この企画を通して感じた次第です。

放課後ゼミ6学年末試験も終わり、気が抜けて放課後そそくさと帰宅する学生も多いこともあってか、前回の「お茶会」ほどの参加はなかったものの、ほぼ予定どおりの参加人数で終えることができました。

報告者:中島栄次