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HOME > ネットワーク > OG紹介 > 2010.12.1
長谷川 智子さん 株式会社商船三井
泣いていても船は進んでいく。
だったら、大声で挨拶をして 私が船の元気印になろう!
 今回は、株式会社商船三井 三等航海士の長谷川智子さんにお話を伺いました。

お仕事の内容は?
 三等航海士の仕事は、海図という船の地図を見ながら、他の船を避け目的地へ向かう仕事です。安全航海の役割を担い、出入港するときにキャプテンの助手をします。

職場の女性の数は?
 会社全体の女性社員は少なくありませんが、船乗りは7人です。航海士が6人と機関士が1人だけです。就職して1年半になりますが、1年は男性の中に女性は私一人で乗船していました。

今、力を入れていることは?
 とにかく、会社や上司に迷惑をかけないことです。たとえば港での外部検査において、私の担当箇所で不備があり罰金を科せられる、などということがないように気を付けています。

今の仕事の魅力は?
 以前乗っていたような300mくらいある大きな船を、自分の意志通りに動かせることが魅力です。
また、三等航海士の仕事は就業時間が決まっているのですが、その決められた時間の間、フィリピン人クルーなどの部下に指示を出すことに、任せられている実感とやりがいが感じます。陸にいると、特に入社一年目から自分の意志で何かを決め、一人で何かをやる機会はあまりないと聞いていますが、船に乗っていると嫌でもそういう状況が回ってくるので、その時に自分の思い通りの操船ができると自信にもつながります。

嬉しかったこと、良かったことは?
 シンガポール海峡という船がたくさん通る海域で目的地までたどり着けたときは、技術の向上を実感でき嬉しかったです。また、時間があるときは入港先で上陸することもできます。私が乗っているコンテナ船は着く港が多いので、いろんなところに行けてよかったです。睡眠時間を削ってもせっかくのチャンスなのでみんなで上陸します。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア・・・世界中回らせていただきました。

辛かったことは?
 乗船してしまうと、周囲は年の離れたお兄さんかおじさんばかりなので、辛いことがあっても愚痴れないのがきついです。もともと喋るのが好きなのに話す相手もいないし、フィリピン人はフレンドリーなのですが、私の英語力のなさがもどかしくて、最初はそれもストレスでした。
 また、女性としては、力がないことが一番困ります。たとえば錆びているドアを開けるとき、クルーや上司にヘルプを出すしかないのですが、鍛えてもどうにもならないし、すごく悔しいです。

ストレス解消法は?
 いやなことがあって、泣きたい時もありますが、泣いても仕方がない、明日からもうちょっと頑張ってみよう、と切り替えて寝ます。寝たらスッキリします!。学生時代はそうはいきませんでしたが、上司にも「泣くくらいなら前のことを反省して頑張れ」と言われ、切り替えられるようになりました。

モチベーションを維持する秘訣は?
 若い人が元気だと船のムードも良くなると言われたので、辛い顔を見せないように、努めて明るくしています。唯一の女性でしかも若いので、私=船の元気と考えれば、テンションを上げていかなければいけないと思い、「おはようございます!!」と叫ぶくらいの音量で挨拶します。大声を出すことで私自身スッキリするし、特に声かけを意識するようにしています。

仕事で挑戦していることは?
 今はありません。今の仕事をこなすことで精いっぱいです。仕事に対する姿勢としては、もし落ち込んだとしても表情に出さないように心掛けています。入社直後上司から、怒られて沈んでいたら次に注意しづらい、注意できなくなると育てられない、と言われたので気をつけています。

社会人として先輩として後輩に一言!
 何か一つ、打ち込めるものを見つけたらいいと思います。私は学生時代陸上部に所属していて毎日怒られながら厳しい練習をしていました。あの時の辛さと比較して、「まだ頑張れる、自分に負けるな」と思えるので、学生時代の体験は自信につながります。学校での勉強は、働いてみて初めて大切さを実感しました。授業の合間に先生が話す体験談もとても大事だということが分かりました。
 また、当時「船に乗りたいけど乗れないかも…」と諦めかけていましたが、諦めなければチャンスは必ずどこかで巡ってきます。夢はあきらめないで、つかむかつかまないかは、自分次第ですよ!!













【プロフィール】
  富山商船高等専門学校 商船学科・航海コース卒 神戸大学海事科学部卒


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