分析化学ってなんだろう?

その1 危険を察知する!

化学は、食品、生活用品、医薬品、燃料など、私達の生活に様々な恩恵を与えています。
しかし、使用方法や用量を誤ると、生命を脅かす危険な存在にもなります。
例えば、食の安全、品質の偽造など、私達のの健康を脅かすニュースをよく耳にします。
これらの危険は、直接目に見えない事が多いため、私達は知らず知らずのうちに、危険にさらされている可能性があります。
では、どうしたら、危険を回避する事ができるのでしょうか。
その為には、化学物質の存在や量を、的確に把握する技術が必要です。
分析化学とは、そのような技術を作り出し、利用する事で、私達の安全を守る学問なのです。

その2 化学の護身術!

分析化学の技術は、高価な分析装置、特殊な知識や技術が必要であるため、一部の研究者や技術者に依存しています。
しかしながら、与えられた分析結果を、そのまま鵜呑みにしてよいのでしょうか?
最近は、偽造の問題も多く、与えられた分析情報が正しいとは限りません。
私達は、自分の身を自分で守る事が必要です。
そこで、化学の知識が無くとも、自分でできる分析技術についてご紹介いたします。

○ 比色法 ○
比色法とは、試料に試薬を加え、濃度を色の濃淡に変換する事で、目視により、濃度測定するものです。
この手法は、目で見て濃度を捉える事ができるため、分析装置や特殊な技術がなくとも、濃度を簡単に測定することができます。
身近な例として、リトマス紙、プールの塩素を測る水質検査、尿検査で使用される試験紙等があり、一度は目にしたことがあるのではないかと思います。
また、最近では、夏休みの自由研究用の水質試験キットなどが市販されています。




その3 人と環境に優しい技術

その2でご紹介した比色法は、残念ながら、非常に簡便でありながら、正確さに欠ける、測定者によって大きく分析結果に差が出る、色覚に疾患を持つ測定者には扱えない等の課題を抱えていました。
そこで、より高性能な目視分析法を創出するため、私達は研究を行っています。
その研究の一例として、本研究室で開発した目視-マイクロプレート法(Eye-MiP法)をご紹介いたします。

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